なぜ体重は減ったけど体脂肪が減らないの?
2017/01/14
「体重は減ったけど体脂肪が増えた・・・。」とか
「体重は増えたけどなぜか体脂肪は減ってる。。」とか。
ダイエットをしていると体重と体脂肪の数字がうまく一致しなくて悩むことは多いです。
最近の体重計はとくに体脂肪率までデジタルで表示されるので、そこについ惑わされがちです。
ただ体重と体脂肪率がうまく一致しないことはあり得ますし、別に不思議なことではありません。
体脂肪計はどうやって体脂肪を測ってるの?
体重と体脂肪が一致しない原因は、市販の体脂肪計の仕組みにあります。
体脂肪計は身体に微量の電気を流して、その流れやすさで体脂肪を計算しています。
どういう事かと言えば、そもそも人の身体は主に水分と筋肉でできています。
水分と筋肉は比較的電気をよく通します。
逆に脂肪は電気を通しません。
そこで微量の電気を流して電気抵抗がどれだけ強いかで、その人の体脂肪率を計算しています。
電気が流れやすければ脂肪が少ない、逆に電気抵抗が強ければ脂肪が多い、と判断される仕組みです。
コンディションによって体脂肪率は大きく変わる
体脂肪計自体がそのような仕組みで体脂肪率を計算しているので、当然ですがその時のコンディションによって体脂肪率は大きくブレます。
とくに水分量によって体脂肪率は変わります。
例えば水分をたくさん摂った後に体重を測れば、電気抵抗が少なく体脂肪率は低く表示されます。
逆にたとえばお風呂上りなど体内から水分が抜けた状態で測れば、電気抵抗が大きくなって体脂肪率は高く表示されます。
むくんでいる時ほど体脂肪は低く表示されがち
体内の水分量によって体脂肪が計算されるということは、身体がむくんでいる時には体脂肪が低く表示されます。
なぜかと言うと、むくみというのは体内の代謝が悪く老廃物や余分な水分が溜まっている状態だからです。
特に夕方あたり、脚に水分が溜まってむくんでいる時には一層体脂肪率が低く表示されることがあります。
むくんで太くなっているのに体脂肪は少なくなっていると全然喜べません。
体重や体脂肪はできるだけ同じ時間、同じ条件で測る
その時その時のコンディションによって体脂肪率は大きく変わるので、なるべく体重を測るタイミングは同じにしておくことが大事です。
できるだけ毎日、同じ時間・同じ条件で測る。それが体脂肪率を正確に測るコツです。
と言ってもそこまで厳密に考えているとストレスになりますし、ダイエットはなるべく楽をしないと続きません。
体重も体脂肪も前日と比べて多少の増減はあって当然です。
体脂肪率の増減にはあまりこだわり過ぎず、大まかな方向性が痩せる方向性に向いているかどうかを確認するようにしましょう。
ちなみに両膝や太ももをくっつけて測っても体脂肪は変わります。なので体脂肪を測る時には両膝は離して測るようにしておきましょう。
脂肪よりも筋肉の方が重い
また単純に、筋肉は脂肪よりも重いので見た目と体脂肪や体重がぜんぜん比例しないこともよくあります。
筋肉不足の人は基礎代謝が低いので、少し食べただけですぐ太ったりリバウンドしやすい体質になります。
健康的なダイエットでリバウンドを防ぐには適度に筋肉をつけることは必要です。
ただ脂肪を燃焼させてその分筋肉をつけると、脂肪より筋肉の方が重たいので体重は増えます。
でも見た目は引き締まりスリムになるし体脂肪率も減ります。
体重と体脂肪率の関係性はとても奥が深いです。
とりあえず、あまり体脂肪の数字には一喜一憂せずに、なるべくダイエットはストレスなく続けることが成功の秘訣です。